月之船、落書きss

作者Yやで。
最近のん落書きが
ある程度溜まってきたんで
気まぐれに書いたSSと一緒に
放出していきたいと思います。
(※SS:ショートストーリー)
何処がショートだっ!
という突込みは全力で
スルーさせて頂きますのであしからず。

今回のテーマは月之船の彼シャツで。

マグショットやら図鑑やらは
制作作業中ですのでしばしお待ちよ。



今回のCPは
白兎×零、阿伏兎×十夜です。



「だぁぁあああ!畜生、天気予報ハズレてんじゃねぇか!!」
「うわぁぁっ通り雨って言うより豪雨だよこれ!零!とにかく早く戻らないとっ!!」
「わぁってらぁ!くっそ!!テメェも全力で走れ!弓束!!」
「分かってるって、師匠っ!これでも全力で走ってる的な?!」
「あともうちょっとだから頑張って!弓束君!」

零と十夜、そして弓束は荷物を濡らさないように抱えながら、降りしきる雨の中を全力疾走していた。
午前の天気予報では雲一つない晴天だと言っていたはずだが、どうやら天気予報は外れてしまったらしい。
兎に角荷物が濡れないように気を付けながら、3人は自分たちの船に向けて駆けていった。
そして、ようやく船につき、中へと駆け込んだ頃には3人とも濡れ鼠になっていた。

荷物を棚に置くと、たっぷりと水を吸って重くなった服を絞る。
雨に濡れて顔に張り付いた髪の毛を払いながら、零は苦々しい表情で呟いた。
「くそ…ミスった…着替えさっき洗濯した奴以外ねぇじゃねぇか…あとの服、本艦に置いてきてるわ…」
「あ~…ウチもだ…干したばかりだから乾いてないだろうしなぁ…」
「ドンマイっすね、お二人さん。とりあえず俺がタオルとか取ってくるんで、お二人は此処で待っててもらっても良いかな?」
「おぅ、分かった。弓束、任せたぜ。ついでに白兎が居たら捕まえといてくれ」
「弓束君、ごめんね~。お願いするよ」
「了解的な?」
十夜と零を其処に残して、弓束は船内の自室へ向けて歩き出した。

弓束がタオルを手に入れて、二人の元へ戻っていると見覚えのある白くて長い三つ編みを見つけた。
そう言えば…と、零に白兎を捕まえろと言われていた事を思い出して弓束は白兎の背中に声をかけた。
雨に降られて1
「え?誰?オマエ?」
振り向いて早々に白兎にそう言われた。
髪を拭くためにお団子を解いていた事に気が付いた弓束は、片手で髪を掻き上げて顔を見せて確認してみた。
雨に降られて2
今度は何とか気が付いて貰えたらしい。
とりあえず、弓束は事の経緯と零の伝言を伝える事にした。
雨に降られて3
白兎は納得した様子で、頷くと弓束の頭を軽くたたいた。
「とりあえずオマエは着替えて来イ。風邪引くゾ」
「でも師匠たちにタオル持って行かなきゃいけない的な?」
「僕が持って行くヨ。どうせ、レイちゃんなんか用事あるって言ってたんダロ?ついでだ、貸しテ」
弓束は素直にタオルを白兎に渡すと、軽く会釈して自室へと戻っていった。

「で、白兎が来たって訳か…?」
「あ、うん、まぁ、そういう事」
二人にタオルを手渡した白兎は僅かに視線を逸らしながら答える。
それもそのはず、二人はずぶ濡れになっている所為で、服が体に張り付いて体のラインがはっきりと見えている状態だったからだ。
無論その事実にそっち方面が鈍感な二人は気が付いていない。
白兎はそれに気づくや否や、すかさず他団員の視線から二人を庇うような位置に立ちつつ、二人に気が付かれない様に周りに殺気を向けて下心ある連中を散らしていた。
「ねぇ、二人ともさ、とりあえず近場だし阿伏兎の部屋に行こウ。通路に立てると邪魔になるからサ」
「あ、それもそうだよね、ちょっとお邪魔しよう」
「そうだな、書類作成の邪魔しよう」
「いや、零、お仕事の邪魔はしちゃいけないよ?」
そんな事を言いつつ、3人は阿伏兎の部屋に向かった。

「アブやんヘルプ!」
「うお?!びっくりした。ノックぐらいしろ、このすっとこどっこい!」
「それどころじゃないンダヨ!服一着貸して!!」
「あ?どうした?」
阿伏兎が白兎の後ろに視線を向けるとそこには全身濡れ鼠の十夜と零が居た。
「二人とも着替えないみたいでサ、レイちゃんには僕の服貸すとして、十夜ちゃんの分無くてさ。」
「それでか、だが、サイズが」
「いや、それ言うなら僕の服レイちゃんに貸すのも変わらないから、サイズブカブカだから」
「それもそうだな。」
「ご、ごめんね、阿伏兎。」
「いや、構わねぇが」
そこで十夜に視線を落とした阿伏兎が思わず視線を逸らした。
「とりあえず、先に風呂入ってこい。風邪ひくぞ」
「あ、うん。そだね」
阿伏兎の言葉に素直に頷いた十夜は零と風呂に入る事にした。

「で、何で俺の部屋の風呂場使ってんだよ」
「アブやん、トウヤンをあのままの状態でうろつかせても良かッタって言うのカナ?」
「いや、良くはねぇな」
「でしょ?じゃあ、許せヨ。僕もレイちゃんをあの状態でうろつかせたくネェし」
「いつも思うがお前それ上司にとっちゃいけねぇ態度だからな?」
「悪いけど上司だ部下だって言うの僕出来ないからサ、諦めテ。」
阿伏兎は大きく溜息を付きながら視線を入口傍の浴室に向けた。
浴室の向こうからは薄らと水音と話声が聞こえている。
それを見た白兎が僅かに顔を顰めて舌打ちをした。
「アブやん、十夜ちゃんだけならまだしもレイちゃんもいるンだから、覗きとかしたらぶっ殺すそゾ」
「お前、零の前じゃねぇと口調変わるよな」
「ソダネ。仕方ないヨ」
そんな話しをしているうちに、風呂から上がったらしい零と十夜が顔を出した。
「ワリィ、風呂借りて。」
「ゴメンね」
軽く頭を下げつつ、やってきた。
雨に降られて8
零はなぜか白兎を見るなりドヤ顔をしていたが、おそらく特に意味はないのだろう。
そのまま二人と近くまで歩みよってきた。
勿論、濡れた服ではなく零は白兎の服を、十夜は阿伏兎の服を借りて着ている。
月之船:彼シャツ2
「やっぱ白兎の服デケェやw」
笑いながら白兎を見上げて笑う零だったが、白兎は正直それどころではなかった。
それもそのはず、零がサラシをしていなかったため何がとは言わないが、丁度白兎の位置からだと見えるか見えないかギリギリの状態だったからだ。
「ハハハ、レイちゃん小柄だからネ~、やっぱりブカブカだネ」
白兎は平静を装いつつ、さり気無く零の着ている服のボタンを付けた。
「阿伏兎も白兎も体おっきいからね、やっぱりブカブカになっちゃうよ」
月之船:彼シャツ
十夜もそう言って苦笑した。
その様子を傍目に白兎は目元を手で覆うと大きく溜息を付いた。
雨に降られて6
〈clickすると後ろの二人があらぶります〉
「…後、なんか楽しそうだな」
「ソダネ…ねぇ、アブやん。僕なんかもう色々辛いンだケド」
「奇遇だな、俺もだ」
「何が辛いかって言ったらとりあえず息子が辛い」
「言わなくていい、大体察しがついてるから」
彼女達のあまりの無防備っぷりに思わず大きく溜息を付きながら二人は呟いた。
普段はしっかりとしているはずなのだが、時々こうして無防備な時がある。
もう少し危機感や警戒心を持ってほしいんだが…
そう思っていると、謎の踊りを踊り終わったのか、床に座り込んだ十夜が何やら笑っている事に気がついた。
雨に降られて4
阿伏兎の声にふにゃっと笑って答える十夜。
「なんだか、安心するって言うかさ。」
フワフワと笑う十夜に思わずときめいた。
が、
雨に降られて5
何時もの様に零の邪魔が入った。
零の加齢臭発言に多少傷つく阿伏兎。
思わず心配になって白兎の方へと視線を向けると…笑顔でファ〇゛リーズを阿伏兎へ向けていた。
「オィィィイイイ?!何してんだ!」
「いやw加齢臭www対策wwしよwとw」
「嘘つけ!明らかにお前悪乗りしてるだけだろうが!!」
必死に笑い声を出すのを耐えているのかプルプルと肩を震わせながら言う白兎に、思わず阿伏兎は拳を叩きこんでいた。
白兎はそれをガードせずに受けて、僅かに後ずさった。
が、すぐに殴られた場所に手を当てて笑う。
「アブやんナイスアタック!」
「あ、忘れてたが、そういやコイツドМだったじゃねぇか!!」
男達の騒がしい様子を無視しながら、零と十夜はぶかぶかの裾をはためかせながらのんびりと話していた。
雨に降られて7
言い方に若干の不満が残るものの、まぁいいかと白兎は苦笑した。
「ともかく、服が乾くまで悪いが服借りんぞ」
「ん~オケオケ。貸しておくネ」
「阿伏兎もゴメンね、ちょっと借りるね」
「構わねぇが、あまりその恰好でうろついてくれるなよ」
「うん、そうする。弓束君には悪いけど、お仕事任せてちょっと部屋で大人しくしてる事にするよ」
十夜が素直に頷いたのを見て、阿伏兎は十夜の頭を軽く撫でた。
そしてその日の午後は、零と十夜は大人しく部屋で過ごしたのでした、まる。

P.S.白兎の部屋にて
雨に降られて9
鈍い零に内心、呆れながら白兎は何時もの様に零を抱きかかえて過ごしていた。
正直、色々と辛い。
必死に理性を総動員して平静を保ちながら、それでも零を抱き締めるのをやめずに過ごしたのだった。
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コメント

長かったねヽ(*´∀`)ノ
でもおもしろかった!!!
ちょくちょく出てくる素敵な絵に嫉妬しながら読みました

お話もかけて絵もかけるって(;´Д`)スバラスィ
その才能をわけてください。←
2016-08-20 11:36 にゃんたろ #- URL [ 編集 ]

SSと言い張る

やっぱり長かったよねwww
楽しんで頂けたようで良かったですわw

嫉妬なんてそんな、勿体無いお言葉!
ニャンたろさんも素敵な才能持ちじゃないっすか!
寧ろワイに分けてください(´っ・ω・)っ
2016-08-20 21:05 作者Y #- URL [ 編集 ]

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